超最強の龍神パワースポットとして有名な、東京都品川区にある『品川神社』。
こちらでは、品川神社にある『富士塚』と『浅間神社』について別に記事に書いていきます。
『富士塚』は、
富士山に登ったのと同じ御利益が得られると言われています。
そして、富士山と繋がりの深い『浅間神社』も合わせて、こちらでご紹介していきたいと思います。
◆富士塚
①品川富士について
品川神社の境内で東海道を見下ろすようにそびえるのが東京随一の高さを誇る富士塚です。
「品川富士」とも言われています。
品川区の指定有形民俗文化財です。
東京23区内に残る、江戸時代に富士講が築いた「江戸七富士」の一つで、比高は15mという巨大な富士塚です。
1869年(明治2年)から1872年(明治5年)にかけて作られました。
富士講の全盛期である江戸時代ではなく、
この富士塚に登ることで、本物の富士山に登ったのと同じ御利益があるとする「富士信仰」に基づくものです。
毎年7月上旬には、「品川丸嘉講」により山開きの神事が行なわれています。(品川区指定無形民俗文化財)
なぜ明治期に作られたのかは分かっていません。
江戸時代にはいくつもの立派な富士塚が存在していました。
しかし、今でも残っている大きな山は品川神社の境内にある『浅間神社』くらいです。
桜の名所であった御殿山は、お台場造営のため切り崩され、海は埋め立てられていた時代でした。
⑴富士塚とはなにか?
富士塚とは、富士信仰に基づき、
富士山に模して造営された人工の山や塚です。
江戸時代には一般的に「お富士さん」などと呼ばれて親しまれてきました。
現代では「ミニチュア富士」とも呼ばれています。
②富士塚登山ルート
だいたい2分ほどで登れます。
どこも登山道が狭いので、ヒールなどだと歩きにくいかもしれません。
⑴登山口
登山口は、品川神社正面右階段の中腹と、浅間神社の裏です。
前者は一合目からの登山口で、後者は五合目からの登山口となったいます。
今回私は浅間神社裏からの登山口から登りましたが、
品川神社正面右階段の中腹から登るルートの方が分かりやすいので、こちらで説明していきます。
⑵説明板
「品川区指定有形民族文化財
品川神社富士塚
所在 品川区北品川三丁目七番十五号 品川神社内
指定 昭和五十三年十一月二十二日(民族第一号)
富士塚は、富士信仰の集団、富士講の人々が、富士山遥拝場所として、あるいは実際の登山に代わる山として造った築山である。
品川神社の富士塚は明治二年(一八六九年)、北品川宿の丸嘉講社の講中三百人によって造られた。
神仏分離政策で一時破壊されたが、明治五年に再築し、大正十一年(一九ニニ)第一京浜国道建設の時現在地に移築された。
江戸後期に盛んだった浅間信仰を知る上で大切な文化財である。
品川区指定無形民俗文化財
品川神社富士塚山開き
実施団体 品川丸嘉講社
指定 昭和六十一年三月十四日(風俗習慣第一号)
毎年七月一日に近い日曜日に、議員一同が白装束で浅間神社神前で「拝み」を行う。
その後はだしで富士塚に登り、山頂の遥拝所や小御嶽の祠でも「拝み」をして下山し、社殿に戻ってから平服に着替える。
かつては盛んだった行事であるが、現在も行っている富士塚は大変少ない。
平成二十三年三月三十一日 品川区教育委員会」
⑶足神様 猿田彦神社
登山口入口に、「足神様 猿田彦神社」の石祠があります。草履が奉納されています。足の神は、人力車組合が関わっていた事が多々です。
⑷登山道と1号目石富士塚への登山道に入るとすぐに「一合目」標石、号目石が続いてあります。
⑸2号目/役小角と鬼
⑹3号目〜6号目
⑺7号目/寒緑松本先生碑/人丸大明神碑
7号目にあるニ基の石碑のうち、左は「寒緑松本先生碑」です。
松本寒緑は、幕末の漢学者です。
松本寒緑の生涯が漢文で記されています。
右は「柿本人麻呂」を祀る「人丸大明神」で、柿本人麻呂の和歌が刻まれています。
「ほのぼのと 明石の浦の 朝霞に 島隠れゆく 舟をしそおもふ」
この碑は、延享2年(1745年)3月に建立されています。
江戸名所図解の本文に、境内に柿本神詠の碑があると記載されています。
⑻8合目、9合目
⑼遥拝所/御嶽社
山頂には遥拝所、下には御嶽社の石祠があります。
③山開き
一つ目の記事にも記載しましたが、
品川神社富士塚の山開きがあります。
(以下には、説明板の文章を記載します)
毎年7/1に近い日曜日に、議員一同が白装束で浅間神社神前で「拝み」を行います。
そのあと、はだしで富士塚に登り、山頂の遥拝所や小御嶽の祠でも「拝み」をして下山し、社殿に戻ってから平服に着替えます。
かつては盛んだった行事ですが、現在も行っている富士塚は大変少ないそうです。
◆芳葉岡富士浅間神社
富士塚のふもとに『芳葉岡富士浅間神社』があります。
実際の富士山の周りにも、浅間神社がいくつもあり、全国にも沢山の浅間神社が存在します。
それほど日本には、「富士信仰」というものが根付いているのだと思います。
浅間神社の脇に「富士山登山口」という石碑があるので、
富士塚に登る前に、浅間神社を参拝されると良いと思います。
①御祭神
コノハナサクヤヒメ
→木の花のように美しい女神様です。
しかし怒ると怖くて、不貞を疑われ産屋に火をつけて子を産み落とした女神様です。
②灯籠
参道にある灯籠の説明板を抜粋して以下に書きます。
「品川神社石造灯籠 一対
指定 昭和五十三年十一月二十二日(建造物第二号)
慶安元年に、亀岡政重(石工)と後藤美利(装剣具彫刻工)が寄進したもので、浅間神社の参道に置かれているが、もとは拝殿前に設置されていた。都内に残っている石造り灯籠の中でも早い時期に製作されたもので、江戸時代初期の石造遺物として価値が高い。」
③狛犬
雲の上に乗っている、珍しい狛犬になります。
お尻をあげるようにして、力強さを感じます。
狛犬の台座には、富士山が彫られていました。
「くも狛犬」と記載があります。
④社殿
木造の古い社殿なのですが、
昔からの状態をありのまま残してあって、
どれほどこの浅間神社が信仰されていたかが伺えます。
◆ぶじかえる
品川神社境内の浅間神社の左手に、かえるさん親子がいます。
「無事帰る」にかけて、交通安全の御利益があるそうです。
写真だと小さく見えるのですが、結構大きくて、
存在感があります。
お賽銭箱があるので、交通安全祈願したい人は、
お賽銭を入れて、かえるさんを撫でさせてもらうと御利益を戴けると思います。
◆富士塚・浅間神社の御利益は?
①富士塚の御利益
富士塚の御利益は、富士山の御利益と同じになります。
富士山は登る事によって、
健康や幸福、繁栄などの御利益を得ることができ、
頂上に登った回数が多ければ多いほどその修行の成果は形として現れると言われています。
富士=不死で、
不老長寿の象徴とも言われます。
登山で火山岩の上を歩くと、心身が浄化・活性化され、
向上力・忍耐力も養われます。
迷いが吹き飛ぶ、とも言われています。
②浅間神社の御利益
御祭神である「木花之佐久夜毘売命」。
水は命の源であること、そして火の中で出産したという言い伝えから、「命を生む神様」として沢山の人が安産祈願に訪れます。
また、瓊々杵尊(ににぎのみこと)にみそめられて夫婦になった事から、縁結びの御利益もあるとされています。
◆富士塚・浅間神社はどんな人におすすめ?
①富士塚
富士塚は、
長生きしたい人、病気を治したい人、仕事を繁栄させたい人、何かに迷っている人、などにおすすめです。また、何となく心身の不調があって、やる気が起こらないという人も、富士塚に行ってみると、自分の中に溜まったマイナスエネルギーが浄化されて、自分らしさがどんどん溢れてくると思います。
②浅間神社浅間神社は、
◆まとめ
『富士塚』そして『浅間神社』、いかがでしたでしょうか?
私も、神社仏閣を参拝していて、長い間富士塚の存在に気付かなかったのですが、
気付き始めたら、色々な神社に色々な形の富士塚があるのだと知りました。
なかなか富士山に行けない方は、是非近くの富士塚を見つけて参拝してみて下さい。
出来れば何度か登ってみると良いですね。
思いがけない御利益を得られると思います。
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